【備える住まい】もしもの時のために用意して置くもののと場所の確保

今現在、自宅に何日分の備蓄を用意されていますか?横浜市のHPでは、最低3日分を用意しましょうとなっています。また、農林水産省の新型インフルエンザに備えたときの防災備蓄として2週間分の食料を準備する内容となっています。http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido-kinkyu.html

2週間分は、ある程度収納場所を必要とします。また家族の年齢によっても、必要なものが変わります。その時の被害状況にもよりますが、たとえば首都圏に大きな被害が出た場合避難所に避難する人の人数は多くなり

  • 避難所の備蓄が足らない
  • 被害範囲が広く道路の復旧にも時間と人手が足りない
  • 避難生活をする人数が多いくなる
  • 物資がいきわたらない などの状況が想像できます。

以前の東日本大震災でも、都心部の被害は少なかったのですが、スーパーから物がなくなる事態がおこりました。もし首都圏に大きな被害がでた場合は、さらにものがいきわたらない状態が長く続きそうです。もし、みんなが備蓄を十分にすれば、少しでも緩和されるかもしれません。さて、備蓄を増やす必要がありそうですが、実行するまでにいくつかの大きな壁があります。まず第一に費用の問題です。1週間分の備蓄の食品類を準備するために、毎月の食費とは別に費用がかかります。次に備蓄品の購入です。

「何」を「どのぐらい」用意する必要があるのか?考えないといけません。食べ物の好みもありますし、家族構成も異なります。栄養のバランスも考慮し、メニューを検討し、購入する量を見積もりする必要があります。メニューを考えるのは面倒・・・という場合は、ベターホームのHPで紹介している1週間分のメニュー(こちら)が参考になります。これをベースに自分の家族にあったメニューと量を検討すると少し楽ですね。

また仙台市のHPの地震防災アドバイザー室でもすすめているのが、循環備蓄。普段の食事に使うものを、少し多めに購入し置いておき、それを消費しながら、また購入する方法です。お米を一袋余分に買っておく、それならできそうですよね。http://www.city.sendai.jp/gensaisuishin/kurashi/anzen/saigaitaisaku/sonaete/adviser/40-49/junkan.html

最後に場所の問題。たとえば水、1人1日3Lが目安と言われています。1週間分の備蓄量を見積もると、大人2人、子供2人の場合、3L×4人として1日当たり12L。それを1週間分12L×7日=84L。2Lのペットボトル42本程度と計算できます。6本入り1箱とすると、7箱分です。

水だけも場所の確保が難しそうですが、それに加えて食事の分のスペースとなると、収納場所の準備も必要です。特に食品は循環させるために、ある程度取り出しやすく、管理しやすい場所(忘れない場所)に置いておく必要があります。そうしないと、あることをすっかり忘れてた、期限が切れていた・・・という事態になりかねません。結論として、1週間分の備蓄を置くには、それなりのスペースが必要です。一気に「えいや」と買い物をすると、置き場所に困ることになりそうな場合は、まずは今買い置きしているものプラス1、2多めに買い足すことからはじめるのはどうでしょう。
そして少しずつ物の量、場所を整理しながら、収納場所を確保し、場所を確保できたら備蓄量を増やすのことをおすすめします。

《まとめ》

  • 備蓄量の見直しの進め方は、 現在の量を確認→今後の備蓄量を検討→置く場所の検討
  • 備蓄量を増やすには、設置場所の確保も必要。(意外と場所をとります)
  • もし場所が確保できなければ、まず現在あるスペースをまず利用して増やす。

そして整理をしつつ、置ける場所が確保できたら、徐々に増やすのがおすすめ。