減災のためにできる暮らしの工夫 

出入口に倒れるものを置かない

大きな地震があったとき、逃げ道は確保できそうですか?普段何気なく置いている家具や小物も、大きな地震が起きたときに自分たちの避難する道をふさいでしまう可能性があります。たとえば、ドアの後ろ。ちょっとしたスペースがあるので、物を隠してしまうのに便利ですが、置いているものが倒れても、ドアの開け閉めができますか?


私自身もドアの後ろにちょうどいい隙間があったので、ゴルフバッグを置いていましたが、倒れたとき、寝室に入ることができないと思い、移動させました。そう言いながら以前トイレのドアの前に鏡を置いていて、ちょうどそれが倒れてきて、トイレから出れない・・・という非常に怖い思いをしました。玄関に鏡が近い方がいいからと移動させたのですが、いつの間にか少しずれていて、トイレのドアに倒れてくるとは、思ってもいませんでした。

「これぐらい大丈夫。」が意外と大丈夫でなかったりします。もし一人で自宅に居る時に地震にあい、たまたまトイレにいて、出られないという状況になったらどうでしょうか。ドアを壊せるものや、ドアの隙間から邪魔しているものをよける道具がトイレの中にあると良いのですが。ドアの付近の家具やものは、倒れてもドアの開け閉めができるか?避難のとき邪魔にならないか?ぜひ一度チェックしてみてください。

入り口近く付近に何かを置いている場合は、それが倒れないよう固定をしておきましょう。家具は固定していても、収納の中の物が出てきてしまうことでドアが開かなくなることもあります。非常時はどこでどのような状況で合うかわかりません。ドアが開かない開かないとせっかく用意した備蓄が使えない部屋に入れない救助できないなどの状況が考えられます。またドア付近だけでなく、避難通路となる廊下や通路、部屋の中ももう一度見直してみてください。「ツッパリ棒で固定しているから大丈夫。」と思っていても、ツッパリ棒も時間とともに緩んでくることがあります。つっぱりの状況も、定期的に確認してみてください。

寝ている場所に倒れる家具を置かない

寝ている時は無防備なので、寝ている人に落ちてくるものや、倒れてくるものがないような家具の配置になっているでしょうか。もし倒れてくるものがあれば寝る位置を変更したり、家具を移動させましょう。または家具が倒れないよう固定するのも手です。また、固定されていても扉が無いオープンの本棚であれば、中に入っている本が飛んでくることもあります。その場合は、配置や中に入れるものを危なくないように変えましょう。

ガラスなど割れるものも危険です。寝室には極力置かないでおきましょう。念のため寝室からの移動の際に足を怪我しないよう、寝ている場所の近くんみスリッパを置いておくと安心です。

災害時に使えるキャンプ用品を取り出しやすい場所に置く

キャンプ用品は、災害時に使えます。使えそうなものは、さっと取り出しができるよう場所が分かるようにしておきましょう。

例えば電気が止まって冷蔵庫が使えない時、クーラーボックスは、冷蔵庫の中のものを避難させることができます。キッチンのコンロが使えない場合にガスコンロがあると調理できます。ガスボンベは、一日二本として、三日分として六本以上はあるとよいでしょう。寒い場所で使う、風のある場所で使う場合は、より多くのガスボンベが必要です。ランタンは、電気が通らない時、明かりを確保するのに使えます。できれば安全のため電池で使えるものがおすすめです。ランタンが使えるように、必要な大きさの電池の備蓄もしましょう。寝袋があれば、避難場所に移動したときにも暖かく寝ることができます。その際、寝袋の下に敷くマットもあるとより快適に過ごせます。

備蓄を分散させる

ドアや壁がゆがんだり、ものが倒れたりして、部屋に入れない可能性があります。念のため備蓄は分散させましょう。備蓄については下記のサイトに紹介していますので参考にしてください。

備蓄については1週間以上必要な量を確保できていると安心です。震災した場合に、食品の供給が滞る可能性もあります。十分な供給があるか分かりませんので、できる範囲で確保ししておきたいところです。私が心がけているのは、お米を一袋余分に置いておくこと、水はローテーションしながら置いておくこと、保存がきく食品は少し余分に買っておくようなことをしています。自分の家にはどのぐらい備蓄があるといいか知り、無理なくできそうな備蓄をしてみてください。

避難袋は、取り出しやすい場所に

さあ避難するぞ!というとき、避難袋がある部屋に入れない・・・という状況もありえます。

なるべく玄関に近い場所、取り出しやすい場所、そして普段の生活の邪魔にならない場所に置いて、必要なときに取り出せるようにしましょう。玄関収納の中にスペースの余裕があるとベストですが、もし靴でいっぱいにな場合は、別の良い場所を探してみてください。