新築でなくてもできること 災害時に役立つアイディアと工夫のある住まい

新築でなくてもできること

新築だけでなく、賃貸や既存の住まいのレジリエンス力を高めるアイテムをご紹介します。

蓄電池・発電機などで、電気の確保をする
備蓄場所を確保する
雨水タンク、薪ストーブ などです
今回は新築戸建ての計画だけでなく、既存の住まいや賃貸でもできる工夫も合わせてご紹介したいと思います。

 

電気の確保 蓄電池・発電機

蓄電池は、通常太陽光発電と組み合わせて検討されると思います。容量の大きい物は、価格も高額です。
災害時や停電時に電機を利用できるメリットがありますが、場所の確保と、定期的な買い換えが必要です。

今回おすすめしたいのは、そのような大きいものではなく、ポータブル電源程度の蓄電池です。
普段モバイルのバッテリーの予備を用意して、移動される方もいらっしゃると思います。それの少し大きいもので、停電や何らかの災害にそなえ電源を確保するという考え方です。

また、本田発電機エネポのように、カセットコンロで発電する発電機を置く方法もあります。これだと、カセットコンロを多めに確保すれば良いので、手軽かもしれません。あまり大きなものでなければ、賃貸でも置けます。新築の場合は、太陽光をのせ、蓄電池を置き、さらに電気自動車の充電ができるようにし、自動車のバッテリーを電池として利用ということも可能です。

食品、水、熱源の備蓄場所の確保

新築を考えられている場合は、備蓄庫を計画に入れましょう。家族の人数に合わせてしっかり備えようと思うと、かなりの容量が必要です。

そして、その場所は、非常時の取り出しが簡単で、安全な場所につくりましょう。岡庭建設の池田さんの「レジリエンス住宅」では、玄関横の階段下にその場所をつくっていました。玄関にからすぐ取り出せる位置なので、非常時にすぐ取り出して移動することもできそうです。ただし、こういった場所はとても便利な場所なので、日常的に使うものの利便性とのバランスが必要だと感じました。

私自身賃貸に住んでいるので、とりあえずある収納を利用しながら場所を確保しています。またキャンプ用品は、非常時に使えるものも多いので、必要そうなものは持っておくと良いかもしれません。これもまた収納場所が必要です。
私の賃貸の住まいのキャンプ用品の収納をまとめたものです→「整理収納アドバイザーが教えるキャンプ用品のしまい方

 

薪ストーブ、雨水タンク

レジリエンス力を高めるアイテムとして、雨水タンクや、薪ストーブがあります。雨水タンクは、新築戸建てにでないとなかなか設置が難しいですが、マンションでも共用としてなら設置できそうです。樹脂製のものは安価ですが、火災時などを考えると金属製のものがおすすめです。

水が使えないときの、トイレの水に使えたり、消火にも使えます。普段は植物への水やりに使えます。水がたまるつぼを外に置いておく方法もあります。昔の家だと庭に大きなつぼがあったり、井戸があったりしました。水をためるつぼの場合、夏には蚊の発生が気になりますので、賃貸などでは、ペットボトルに水をためて置いておくのが良さそうです。

薪ストーブは、暖をとったり、非常時の調理に使えます。薪ストーブは、新築でないとなかなか取入れが難しいので、私がおすすめしたいのは、キャンプの焚き火台やバーベキュー台を持っておくこと。そして、炭、薪を備蓄しておくことです。

焚き火台やバーベキュー台を、室内では使えませんが、外で炊出しをしたり、暖をとったり、料理することができます。賃貸や既存の住まいでも、少し工夫をすることで、災害に備える住まいをつくれます。


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