住まいを楽しむメルマガ20210305 モデルハウスには住めないけれど、気分を味わう方法

マンションや戸建てのモデルハウスを見ると、素敵だなと思う人も多いと思います。モデルハウスに憧れて家を検討される方も多いと思います。
モデルハウスは、こんな風になったらいいな,、こんなふうに暮らしたいなというのを、リアルに体験できます。

私もハウスメーカーに勤めて、モデルハウスは良く知っていますが、モデルハウスはそのまま生活はできません。身の回りにある生活に必要なものを置いてみると、モデルハウスの素敵さが薄れていきます。クローゼットの中は、服が詰め込まれていませんし、家電の説明書やレシート、家や子どもの書類などもありません。ホームぺージに使うために、実際のお客様のお部屋を撮影しますが、その時、より良く見えるように、電源コードを隠したり、部屋が良く見えるように家具の角度を少し変えたりします。

プロフィール写真や、家族写真を撮るのと同じです。プロフィール写真は、素敵な一枚を取るために、メイクや ヘアセットをし、体や頭の向きや表情を変え、何十枚という撮影を行い、その中から1枚を選びます。

もちろん雑誌の部屋の撮影の時も同じような事が行われています。もちろんそのまま素敵なお部屋もあるでしょうが、工夫したり撮影されたりしていると思います。インテリア雑誌のエルデコやI’m home、モダンリビングなどの写真を見て、素敵!って思います。でも写真の部屋が、自分の家と比べると天井の高さも違うし、窓の形も違う、エアコンも見えてるし、壁も塗壁じゃないし…。間取りだって違います。

いいなと思うけれど、あまりにも日本の住宅事情と違う事や、注文住宅で一から作るのでないと真似できないようなものも多いです。
でもその素敵!って思う「要素」なら取り入れる事できたりします。

1つは、小さな部分で取り入れること。探せば、雑誌に載っているような素敵な生地がります。日本の平均的なカーテンが4,000円/平米としてその倍以上する生地だったりしますが、クッションなど小さく取り入れる事ができます。

2つ目として、色です。素敵と思う色や、色の組合せを取り入れること。使われている色の分量や、バランスはまねできます。素材の組合せ方も参考になります。

3つ目は、雰囲気です。素敵と思った写真を良く見て。どこが素敵と思ったか、言葉にしてみることです。その言葉にしたことをどこか部屋に取り入れられないかを考えてみます。例えば、リゾートで過ごしている気分になるなど、言葉で何に憧れているのか確認してみます。そのようなイメージがあると、ピッタリのものに出会う可能性が高くなります。

日々の生活がちょっと前より楽しくなる、そんな暮らしや住まいを提案していきたいです。

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日々の暮らしを、心地よくするアイデアをこれからもお伝えしていきたいと思います。(あっ、これを見られたときにはもう変わっているかもしれませんが)

それでは、良い週末をお過ごしください。

中西