インテリアコーディネーターが教える、出産前にできる出産後にあわてないお部屋の整え方1

出産後の毎日は、想像以上に思うようにいきません。 私自身、実家は大阪ですが、横浜で出産しました。産後1週間ほどは親に来てもらいましたが、その後は夫と二人でなんとか乗り切る日々。 その後、保育園の空きが出たタイミングで仕事に復帰し、上の子も下の子も約10ヶ月で保育園にお世話になりました。
初めての出産直後は、睡魔に襲われ、体も思うように動かない……。赤ちゃんのお世話だけでこんなにフラフラになるとは思っていませんでした。
- 赤ちゃんがあんまりミルクを飲まない
- 初めての母乳育児で、なかなかスムーズにいかない
- 自分の体もあちこち痛む
そんな、不安がいっぱいの産後でした。先日、出産後の知人のお片付けを手伝う機会がありました。普段は自分で片付けができる方なのですが、「産後の疲れでそれどころではなく、どうしたらいいか分からなくなった」とご相談を受けたのです。
出産前と出産後では、カラダの状態は劇的に変わります。 産後1ヶ月は、決して無理をしてはいけない時期。ここで無理をすると、その後の回復に大きく響きます。 だからこそ、「体が動く出産前」にお部屋を整えておくことが大切です。今回は、その具体的なポイントをお伝えします。
1.リビングに「赤ちゃんスペース」と「ママの休憩所」を確保
まずはリビングに、赤ちゃんのお世話ができる場所を確保しましょう。 この頃はまだ動き回りませんが、少し経つと動き出し、何でも口に入れてしまいます。「掃除がしやすい=安全」と考え、なるべく床に物を置かずスッキリさせておくのがおすすめです。
そして、お世話グッズの定位置を決めましょう。 オムツ、おしりふき、ティッシュ、綿棒、ビニール袋、オムツ替えマットなどは、「一式カゴ」に入れてまとめておくと移動もできて便利です。
最後に忘れてはいけないのが、「ママが横になれるスペース」です。ミルクをあげながらウトウトしてしまうこともあります。自分自身がすぐに休める場所も確保しておきましょう。
2.ミルクを作る道具一式の置き場を確保
「私は母乳で育てるから」と思っている方も、ミルクを作る道具と場所は必ず確保してください。なぜなら、ママがいつ体調を崩すか分からないからです。 実は私、2人目が3ヶ月の時に盲腸になり、突然入院することになりました。
それまで順調に母乳が出ていたので、全くミルクを飲ませておらず、急遽手伝いに来てくれた義母は本当に大変だったと思います。 「いつ誰に預けることになるか分からない」というリスク管理の意味でも、時々はミルクを飲ませて慣れさせておくこと、そして「誰が見ても分かる場所にミルクセットを置くこと」はとても重要だと痛感しました。
哺乳瓶や洗浄グッズなどの置き場所には、パパや両親が見てすぐ分かるようにラベリングをしておきましょう。「いちいち場所を聞かなくても分かる!」が理想です。
3.冬は特に注意!「お風呂動線」のシミュレーション
赤ちゃんが家に来て一番大変なのが「お風呂の時間」です。特に首がすわる前は神経を使います。
- どこで入れるか?(お風呂場?洗面台?)
- どこで体を拭くか?(洗面所?リビング?)
- おへその消毒や保湿ケアはどこでする?
これらを具体的にイメージしてみてください。 特に冬場は、寒い場所での着替えは避けたいもの。暖房を使うか、暖かい部屋へ移動するかなど、風邪を引かせないための動線を考え、スムーズに作業できるよう周りを片付けておきましょう。
最後に:いざという時の「ママの食料」
余談ですが、親が近くにいない私が痛感したのは「自分の食料確保」の大切さです。 母乳をあげるならなおさら、ママの食事は重要です。体に良いものを食べたいところですが、フラフラの時は無理をせず、冷凍食品などに頼っていいのです。簡単に食べられるものをストックしておくと、心の安心に繋がりますよ。
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