第7回:トラブル回避編「家族のものが捨てられない!人間関係を壊さないルール

中西八枝佳です。私の著書『10分で片付けられる部屋の整え方』をもとにお話しするブログ連載、第7回を迎えました。
前回は、他人の基準ではなく「自分だけのマイルール」を決めて、自分にとっての適正量を管理する方法についてお伝えしました。自分のテリトリーが整ってくると、次に気になるのが……そう、家族のモノですよね。今回は、いざ片付けを始めると、多くの人が必ず直面する「最大の壁」についてお話しします。
それは、「家族のモノ」問題です。
「夫の趣味のコレクションが場所をとっている」「子どものおもちゃが多すぎる」など、家族の持ち物にイライラしてしまった経験はありませんか?(笑)
今回は、人間関係を壊さずに、家族みんなが快適に暮らすためのルールをご紹介します。
一番厄介なのは「自分のものではないモノ」
家を片付けようとすると、不思議と自分のモノよりも「家族のモノ」がついつい目について、片付けたくなってしまうものです。
自分のモノを捨てるときは「もしかしたらまた使うかも」「これは思い出があるし」と迷うのに、他人のモノだと「これ、ずっと使ってないよね?捨てればいいのに」と、驚くほど簡単に判断できてしまいます。なぜなら、自分のものではないモノには、あなた自身の思い出や思い入れがないからです。
しかし、逆の立場になって考えてみてください。もし自分が大切にしているモノを、家族から「使っていないから」という理由で勝手に捨てられてしまったら、どう感じるでしょうか。間違いなく、大喧嘩に発展してしまいますよね。
片付けにおける大原則は、「自分のものでないモノは、勝手に捨てない」ことです。
捨てる・残すの判断は、そのモノの持ち主に任せる。これが鉄則です。
ストレスを激減させる「テリトリー(管理範囲)分け」
「でも、勝手に捨てられないとなると、部屋が散らかったままでストレスが溜まる!」という声が聞こえてきそうです。
そこで、私がおすすめしているのが、「お互いのテリトリー(管理範囲)をきっちり分ける」という方法です。
自分が管理する場所と、家族が管理する場所を明確に線引きし、相手のテリトリーには一切干渉しないというルールを作ります。
我が家でも、以前は夫の服の多さに悩んでいました。夫は服の量が多く、なかなか捨てられないタイプ。
そこで私は、夫婦の服の収納場所を「完全に分ける」という決断をしました。そして、「夫の服の収納場所(テリトリー)に収まっている限りは、どんなに服がぎゅうぎゅうに詰め込まれていても一切口出ししない」と心に決めたのです。
このルールを導入したことで、相手のテリトリーのことは気にならなくなり、私のストレスは劇的に減りました。
夫婦で1つのクローゼットを共有していると、自分の服と相手の服が混ざって使いにくく、どうしても相手の服の多さに目がいってしまいます。できる範囲で個別の収納を用意し、「ここはあなたの好きにしていい場所」と明確に分けることが、平和的解決への近道です。
テリトリーから「はみ出した時」が話し合いのサイン
では、相手のモノが増えすぎて、決められた収納場所から溢れてしまった時はどうすればいいのでしょうか?
はみ出してきた時こそが、「モノが増えてきているサイン」であり、家族にあなたの希望を伝えるタイミングです。
「あなたのテリトリーからモノがはみ出しているので、収納に収まるように見直してほしい」と伝えましょう。
相手も「自分の管理範囲」がはっきりしているため、何をどうすればいいのかが明確に分かり、対応しやすくなります。また、責任範囲が決まっていることで、「自分で片付けよう」というモチベーションも生まれやすくなります。
子どもに対しても同様です。
私は、子どもには「リビングだけはスッキリさせたい」という私の希望を伝え、子どもがリビングに放置したモノは勝手に移動させる(捨てるのではなく、子供部屋へ)かわりに、子供部屋の片付けには口出しせず、本人が「片付けたい」と思うまで任せています。
【今日からできる!お片付けワーク】
家族と共有している収納を見直してみましょう!
明確な「自分のテリトリー」と「家族のテリトリー」を分けてみてください。クローゼットの右側は私、左側は夫、というように、棚一枚、ハンガーパイプ一本単位で構いません。
まずは「一日だけ」、家族のテリトリーが散らかっていても口出ししない!
それを実践してみてください。意外と心が穏やかになることに気づくはずです。
相手の気持ちや思い出を尊重しながら、お互いが納得できるルールを見つけること。
それが、家族みんなが快適に過ごせる部屋づくりの秘訣です。
次回、第8回は「計画編」です。片付けが進んでくると新しい収納グッズを買いたくなりますが、ちょっと待って!「先に収納は買わないで!家全体で考える『理想の配置』」について解説します。
どうぞお楽しみに!



