第8回:先に収納は買わないで!家全体で考える『理想の配置』

中西やえかです。私の著書『10分で片付けられる部屋の整え方』の内容をギュッと凝縮して、分かりやすくお伝えするブログ連載、第8回です。
前回までは、自分にとって最適な「ものの量」の決め方や、家族とのトラブルを避けるためのルールづくりについてお話ししました。ものを減らす基準ができ、心の準備が整ったら、次はいよいよ「家全体の収納計画」の見直しに入ります!
「引き出し1つ」の片付けから、少し視座を上げて、家全体を俯瞰して考えてみましょう。
片付けの落とし穴!「先に収納は買わない・作らない」
片付けのモチベーションが上がってくると、つい新しい収納ケースや、オシャレな棚を買いたくなりませんか?でも、ちょっと待ってください。私は、「先に収納を作らない」ことを強く勧めています。
なぜなら、ただ単に収納を作るだけでは、逆にものを増やしてしまう可能性が高くなるからです。
以前、あるお客様に立派な壁面収納を提案したことがありました。かなりの収納量だったにもかかわらず、1年後にお伺いすると、「やっぱり収納が足りない」と言われてしまったのです。
大きな収納スペースがあると、人は無意識に、そのスペースを埋めるだけのものを持ってしまいがちになります。
リバウンドを防ぐ鉄則は、この順番です。
まず、ものを減らす。
どこに置くか(住所)を決める。
それでも足りない場合に、初めて収納を検討する。
この順番を絶対に守ってください。
間取り図を使った「3つのステップ」で理想の配置を見つける
10分でさっと片付けられる部屋の土台を作るには、家全体で収納場所を見直していく必要があります。
そこで大活躍するのが、「家の間取り図(平面図)」です。
手書きでも、賃貸のチラシのコピーでも構いません。3枚ほど用意して、以下のステップで進めてみましょう。
ステップ1:今のものの位置を「地図」にする
まずは、今の家のどこに何があるか、間取り図にざっくりと書き込んでみましょう。
服、本、日用品のストック、布団、趣味の道具……品目は大まかで構いません。
こうして「今の地図」を作ると、驚くべき事実に気づくはずです。
「あれ?日用品のストックが洗面所とキッチンと廊下の収納にバラバラにある……」
同じ種類のものが家中のあちこちに点在していることに、客観的に気づくことができます。これは、家全体の「全出し」作業のようなものです。
ステップ2:ものを「グループ」に分ける
次に、書き出したものを、あなたが管理しやすいようにグループ分けします。
分け方のコツは以下の2つです。
「使う人」で分ける:
自分のもの、パートナーのもの、子どものもの、など。服や本、趣味の道具に向いています。
「用途や目的」で分ける:
キッチン用品、旅行用品、薬、日用品のストック、掃除道具、など。家族みんなで使うものに向いています。
このようにグループでまとめることを意識すると、自分がどれくらいの量を持っているのかが把握しやすくなり、この後の配置計画がスムーズになります。
ステップ3:「理想の位置」から逆算する(ワーク18・20)
新しい間取り図を用意し、もっと快適に過ごすためにはどこに何を置くのがベストか、「理想の地図」を描いていきます。ここでは、「ここにはもう他のものが入っているから無理」といった現状の制限はいったん忘れましょう!
「朝、着替えるのはどこ?」「洗濯物を畳むのは?」「日用品のストックはどこにあると便利?」
使用頻度が高いものは、動線が短くなる、使いやすい位置に配置するようイメージします。
理想から逆算して、優先順位の高いもの(毎日使うもの)から配置していくと、意外と他のものの置き場所も、パズルのように見つかっていくものです。
【今日からできる!お片付けワーク】
家の間取り図を用意しましょう!
手書きでも、賃貸のチラシでも、3枚ほど準備してください。
1枚目の間取り図に、今、どこに何が置かれているか書き込んでみましょう!
ざっくりで構いません。「今の地図」を作って、現状を客観視してください。
理想の地図ができたら、あとは時間をかけて、その位置へものを移動させていくだけです。
グループごとにまとまって配置されれば、「どこに片付けたらいいか分からないもの」が激減し、片付けやすい部屋に劇的に近づきますよ。
次回、第9回は「収納テクニック編」です。
ものを理想の位置へ移動させる際に役立つ、「動作を減らしてラクにする、使いやすい収納のヒント」を具体的にお伝えします。どうぞお楽しみに!
