簡単そうに見えることの難しさと、プロとしての心がけ

こんにちは!中西です。簡単そうに見えることが、実は一番難しい。
そんなことを改めて実感する出来事がありました。

私は趣味でフラメンコを週に1度通っており、もう10年以上続けています。
ですが、先日のレッスンではいつものフラメンコではなく、少しバレエの要素が入った、スペインの古典舞踊のような踊りを練習することになりました。

先生が最初にお手本として、1、2分ほどの踊りを見せてくださったのです。
その動きはとても流れるようで美しく、見ているときは「なんだか簡単にできそう」と感じてしまいました。

ところが、いざレッスンが始まり、1つ1つの動きを確かめながら真似ようとすると、全く先生の動きについていけません。

回転する、足を入れ替える、手の動き、全身の動き……。
足の動きに意識を向けると手が止まり、手の動きを真似しようとすると足が止まってしまい、完全に四苦八苦。脳内はパニック状態です(笑)。

まわりの仲間たちはスイスイと新しい動きを吸収して踊れているのですが、私は体も頭も思うように動きません。長年やってきたフラメンコとは少し違う初めての振り付けに、頭が追いついていかないのです。

本当に難しくて、これから追いついていけるのか不安になりながら、帰宅途中に今日のレッスンを振り返っていました。

なぜ、ある踊りはすぐ覚えて踊れるのに、今回の踊りはこんなにパニックになるのだろう?

そこで気づいたのは、自分の中にある引き出しの存在でした。
初めて見る踊りでも、すぐに頭に入って動けるものは、これまでにやってきた経験の中に「似たような動きの引き出し」があるからなんです。ベースがあるから、すぐに取りかかることができる。

けれど、今回の踊りは私の中に全く引き出しがない新しいものでした。だから、頭に入れるだけでもこれから少し時間がかかりそうな予感がしています。それでも諦めず、数ヶ月コツコツ続ければなんとかなるかな、という気持ちで前を向いているところです。

プロのダンサーが踊っているとき、その動きは決して難しそうには見えません。
でも、その1つ1つのステップを細かく見ていくと、とてつもなく高度な技術が必要です。

動きが極限まで洗練されているからこそ、周りには簡単そうに見える。
それこそが、本物のプロの技なのだと改めて強く感じました。

これは、私のインテリアコーディネーターとしての仕事にも、全く同じことが言えるなと思っています。

お客様から見れば、プロがサラサラと描くレイアウトや、パッと提案するカラーコーディネートは、簡単に決めているように見えるかもしれません。ですがそこには、これまでの数多くの事例経験や、試行錯誤して磨いてきた引き出し、そして洗練された技術がすべて詰まっています。

私自身も、お客様に「さすがプロ、簡単そうにやってのけるな」と感じていただけるような、洗練された仕事をこれからも心がけていきたいなと思います。

まずは、私の中に新しい引き出しを作るために、次のフラメンコのレッスンもあきらめずに通っていきたいと思います。