生きがいを改めて考える本

皆さんは、どのような「生きがい」を持っていますか? 先日、茂木健一郎さんの『生きがいの見つけ方』生きる手ごたえをつかむ脳科学という本を読み、ふと自分の生きがいとは何かを考えてしまいました。
私は最初、この本をオーディオブックで見つけました。「生きがいって何だろう」とタイトルに惹かれて聴いてみたところ、とても面白かったので、改めて書籍でも購入しました。
著者は、「生きがいは『生きるよろこび』であって、『生きる目的』ではない」と述べています。誰かから与えられた枠にはまるのではなく、自分の内側から湧き上がるもの。そして、日本が発信すべき文化的価値でもある、と書かれていました。
この言葉に触れて、皆さんは自分の生きがいを思い返したでしょうか。 私も、自分の生きがいについて思いを巡らせてみました。
子どもが小さかった頃は、ぷにぷにとした頬や、赤ちゃんをだっこするのが大好きでした。これは間違いなく、私の「生きがい」だったと自信を持って言えます。
でも、「今の私の生きがいって何だろう?」と考えると、答えが出ずに思考がぐるぐると回ってしまいました。 なんとかひねり出そうとして、思い浮かんだのはこんなことです。
- 散歩しながら建物や美しいものを見ること
- ちょっとしたライフハックを見つけること
- 何か面白いことを閃いた瞬間
- 花を飾ること
- 朝、ゆっくりとお茶を飲むこと
- お風呂に浸かること
- 冬の寝る前、布団乾燥機で温まったおふとんに入るとき
他人から見れば大したことのない、価値のないことのように思えるかもしれません。これで良いのかなと少し不安になりながら読み進めると、「内的な興味」という言葉が出てきました。 「興味」か……と思っていると、最後にこう書かれていたのです。 「生きがいが具体的に何であるかは、100万人いたら100万通りの答えがあっていい」
なんだ、何でもいいんだ。そう思えて、心がふっと軽くなりました。 本の内容はどれも興味深いものでしたが、特に心に残ったことを2つ挙げます。
1つは、「やる気は待っていても出ない。行動するしかない」という教えです。動かなければ何も始まらない。行動することで自分の認知(捉え方)が変わってくるから、まずは淡々と行動することが大事なのだと。悩む前にまず動く。そう心にメモしました。
もう1つは、こんな一節です。 『……だれかがそっと毛布をかけてくれる。その瞬間、暖かさを感じると同時に「あれ、こんなにも寒かったのか」と初めて気づく』 この文章を読んだとき、ハッとしました。 知らず知らずのうちに、我慢が当たり前になってしまい、自分の置かれている環境の過酷さや変化に気づかなくなっている。これはいわゆる「ゆでガエルの話」と同じですよね。
著者は、「だからこそ、まずは『自分が何を我慢しているのか』に気づくことだ」と言います。そして、少しの工夫で変えられるなら、迷わず行動してみる。それが生きるヒントになると教えてくれています。気づくことの大切さと、やはりここでも「行動」が鍵なのです。
時には頑張りや我慢も必要ですが、これからは自分で自分に毛布をかけてあげられるような、そんな選択をしていきたいと思いました。
パラパラと飛ばし読みをしても、その時々の自分に必要な気づきが得られる一冊です。オーディオブックでも手軽に聴けるので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
生きがいの見つけ方 生きる手ごたえをつかむ脳科学 (PHP新書) 新書
茂木 健一郎 (著)
