アートの提案は難しい 提案するときに心がけていること

こんにちは、中西です。今日は、アートを提案するときにこころがけていることについてです。

なぜアートを部屋に飾るのか

まずなぜアートを提案するのかというと、料理のスパイスのように、部屋に個性やらしさ、アイデンティティにつながると考えています。アートは、様々なものがありますが、私は、インテリアコーディネーターなので、インテリアのアイテムとしても提案します。今回もお客様のお部屋を演出するためのアートを探していました。

今回は、寝室に飾るアート。お客様が写真で気に入られたアートがあったのですが、もともと選ばれていたカーテンだと色が合わないと思いました。なので、まずアートに合わせてカーテンを変更することにしました。

事前にいくつかカーテンの候補を絞って、ギャラリーにサンプルを持って行ってアートに合うカーテンを選びました。床とベッドリネンの色のサンプルも持っていきました。写真は選んでいるときの写真です。ちなみにアートはビニールで保護されているので、少し光ってみえています。

アートの提案が難しい理由

実際、アートの提案は難しいです。1つ目の理由は、予算。大きさが大きなものだとある程度の予算も必要ですが、実用性はないので、どこまで予算をかけるかが難しいです。家具のように、実用性は全くなく、あってもなくても生活はできます。

それなりに価格がするので、そのアートにクライアントが価値を見出せないとそこまでの費用をかけて欲しいとはならないです。特にアートを購入されたことのないお客様の場合は、ご希望の予算に合わせて提案をするようにしています。

2つ目は、アートは実用性ではないため、お客様の好きが大事なことです。これが一番難しいです。アートの好きは、自分が何が好きかという基準がないと探すのが本当に難しいです。アートは、見た目が良いものばかりではありません。なんとなく嫌いと感じるものもあります。

どのようなアートがいいかわからない人に聞いていること

それまでお部屋のコーディネートしてをしている中で、こんな雰囲気が好きそうから、イメージを膨らませ、好みに合いそうなものを提案するようにしています。

お部屋を素敵に見せたいとしても、部屋に飾るアートは、住む人がなんとなくでも「好き」と感じるものでなくてはいけないと思います。

自分の好きがまだ持っていない人、分からない人に提案するのは難しいですが、提案するきっかけとして、部屋が素敵に見えるものや、お客様が好きな色、好きなモチーフ、具象的なものがいいか、抽象的なものが良いかお聞きします。

アートを提案するときにこころがけていること

さらに自分が知っている、作品を見たことのある作家の作品をなるべく提案するようにしています。アートも、写真と実物は違うからです。見たことがある作品だと、だいたいこんな感じかなと想像できますが、全く見たことが無いものだと予想が難しいです。

そのため、時間を見つけて個展を見に行ったり、アートフェアに行ったりして、作品を楽しみながら作家や作品の情報を集めつつ、提案に活かしています。自分がいいと思う作品の方が、お客様にも受け入れてもらいやすいと感じています。

残念ながら、アートを探している時に、ちょうどいい作品があるとは限りません。版画のようなものだと手に入りやすいですが、1点ものの作品は、作品がある時と無い時があります。

今後も、いろいろな作家や作品に出会えるように、アートを見に行きたいと思います。

それでは、良い週末をお過ごしください。