アートの探し方 探す場所と選び方

アートは、視覚的または聴覚的な体験を通じて感情を引き出し、思考を刺激し、新たな視点を提供してくれます。美しさだけでなく、作者の視点や、観客の解釈の間で独自の対話を生み出すこともアートの魅力です。そしてアートといっても、種類がいろいろあります。

アートの種類

絵画:キャンバスや紙に描かれた作品。油絵、水彩画、アクリル画などがあります。

彫刻:木、石、金属などの材料を用いて立体的に作られた作品。

写真:カメラを用いて光を捉え、時間と空間の一瞬を記録した作品。

映像アート:動画やデジタル技術を用いて作られる、時間と空間を含む作品。

パフォーマンスアート:身体や行動を用いて表現される、一時的で実験的な作品。

インスタレーション:特定の空間に配置された、視覚的または体験的な作品。

私は、インテリアコーディネーターですので、部屋に飾るという視点でお客様にアートを提案しています。なので、主に絵画、彫刻写真などの作品を提案します。

アートを探す場所

アートはどこで探す良いでしょうか。ギャラリー、アートフェア、オンラインなど、アートを探すためのさまざまな場所がありますが、最初のアートを探すのであれば、私のおすすめはアートフェアです。

ギャラリー

それぞれのギャラリーは、扱っているアーティストがいるので、自分の好みのアーティストがいれば、ギャラリーに直接探すという方法もあります。インターネットでギャラリーのホームページを検索すると取り扱いのあるアーティストを紹介しているので、それを参考に探してみましょう。ギャラリーに行けば、アーティストや作品の価値と背景を教えてくれます。ただし敷居が高い、入りづらいと思う人も多くいらっしゃいます。一部のアーティストから直接作品を購入することもできなくはありませんが、私はギャラリーから購入するのを最初はおすすめします。ギャラリーがついているアーティストという安心感をもって作品を購入することができるからです。

オンライン

多くのオンラインプラットフォームがアートの販売を行っています。ネット検索すると、情報を得られるので楽ですが、実際の作品を見ることができないのが難点です。アートは、実際の作品や作家の作品を知っていると判断しやすいですが、そうでない場合は、思ったものと違う可能性があります。予算に応じた作品を探しやすいのはメリットです。

オークション

一部の作品はオークションで販売されます。より高価な作品や有名なアーティストの作品を探している方には、オークションもおすすめです。

アートフェア

アートフェアは、複数のギャラリーが一か所でまとめてみることができるフェアです。さらに、アートを購入することもできます。まとめてたくさんの作品に触れることができる機会です。ギャラリーだと入りづらいかもしれませんが、オープンな空間に作品が並んでいるため、作品を見やすく、ギャラリーの方だけでなくアーティストとも直接交流する機会に恵まれます。残念ながら人気のある作品は、プレビューといってアート愛好家やコレクターがギャラリーの招待客として招待されるときに売れてしまうので、ほしい作品が残っているとは限りません。なので、なるべく早い時間に入って作品を見ることをおすすめします。

ART FAIR TOKYO (アートフェア東京)は、日本最大かつアジア最古のアートフェアのひとつとして、2005年以来、日本および世界の優れたアートギャラリーが集う場所として開催されています。日本では大きなアートフェアなので、多くの作品を見ることができます。

数千というたくさんの作品を見ることができるので、その中で1つは自分の好きなものを見つけることができる場所でもあります。では、アートをどのように選ぶと良いのでしょうか。

アートの選び方

自分の好みを理解する

アートは主観的なものなので、自分が何を好きかを理解することが重要です。アートに慣れていない人などは、美術館やギャラリーを訪れたり、アートブックを読んだり、オンラインのアートコレクションを見たりすることで、自分が何を好きか、何に引きつけられるかを探すのが第一歩です。

自分にとっての価値を感じられるか

アートを買うとなると、アートの価値って何?って考えるのではないでしょうか。アートの価値や価格を決めるものは、その技術的な完成度、創造性、オリジナリティ、表現の力、そして魅力的であるかによって決まります。また、アーティストの評判や作品の歴史、作品の立ち位置も価値を決定する要素となります。

資産としてのアートなら、価値というところに重きを置くと思いますが、作品を飾るや楽しむという場合には、あなたの好みであるか、あなたにとって価値があるかが重要です。価値といっても大げさなものではなく、好きだから、これを見ると幸せな気持ちになれる、楽しい、大事なことを思い出させてくれるなどでも良いと思います。

予算の目安をつける

アートの価格は、幅があります。アートの大きさや素材、作家によってある程度これぐらいの価格が必要という目安をつけることはできます。予算の希望があれば、それに合わせて作品を提案してくれると思います。ある程度価値のあるアートを購入するのであれば、アートの購入だけでなく、フレームや保管、保険などの費用も考慮する必要があります。フレ―ムは、作品を保護し、その美しさを強調します。価値のある作品は、損失や損傷から保護するために保管場所もしっかり検討をおすすめします。直射日光、高温、高湿度から遠ざけないと、作品を劣化させる可能性があります。なので、価値が高い作品は自宅ではなく保管庫を借りる方もいらっしゃいます。

まとめ

最初にアートを探す場所として、アートフェアがおすすめです。アートを選ぶときは、自分自身の感覚と直感を信じることが重要です。アートとの出会いを楽しんでください!

最後に2024年3月に開催されるアートフェアの情報を記載します。私は、8日に行く予定です。チケットは時間予約制なので、早めに取られることをおすすめします。小学生以下は、大人同伴に限り入場無料。お子様を連れていかれるのであれば、最終日がおすすめです。

ART FAIR TOKYO開催概要
2024年3月8日[金]ー3月10日[日]
東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー

https://artfairtokyo.com/