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タイルを貼るときに、計画すること

こんにちは、中西です。今日はタイルの話。

訪問アドバイスで、リフォームの相談に伺った時、タイルの話になりました。設計やインテリアコーディネーターがたいるを探すときに見ていることは、素材や、色、大きさ形などのデザイン面だけではありません。

価格、納期といったことから、面取りや小口の処理の有無を確認しながら探します。

さらに、商品が決まったら次に施工範囲のタイルの割り付け、端の処理、目地を考えます。この地味な作業の積み重ねで仕上がりが変わってきます。

割付を指示する

タイルや石をどうはっていくか、配置を決めることを割付(わりつけ)といいいます。モザイクタイルのように小さなタイルの割付は、難しくがはありません。建築の場合意図的に壁の長さや高さを調整しない限り、どこか半端な長さの部分がでてきます。その長さを調整する部分でタイルを切って貼ることになりますが、もとが小さいので、気になりません。

大きなサイズのタイルの場合は、半端なサイズのタイルがどこにくるかによって、見た目が変わるので気をつける必要があります。通常は、なるべく目立たないところに、中途半端なサイズのものがくるようにします。さらに色や柄のタイルを使う場合は、どこにどれをどの向きで貼るかまで、計画して指示する必要があります。

目地についても検討する

割付のときに、目地の検討も必要です。目地をつける場合には、その目地幅も含めてタイルの割り付けを考えます。目地をつけないタイルもあります。モザイクタイルのように小さなものは、あらかじめネット上のものにタイルが貼ってるものもあり、その場合は決められた目地をとります。

さらに、目地材を選ぶ必要があります。目地は、汚れがつきにくいなどの機能性だけでなく、色が選べます。タイルより濃い色や明るい色だと目地のラインが目立ちますし、馴染むような色を選べば目地は目立ちません。

タイルの断面が見えるものは、対応を考える

輸入のもののタイルは素敵なものもありますが、タイルの端の小口と呼ばれる断面部分に仕上げが無いものが多いです。小口に仕上げがあるものは、タイルの端の厚み部分もきれいに仕上がっているので、その端が見えるように貼っても問題ありません。

例えば壁の入隅、部屋の角で断面が隠れてしまう場合は必要ありませんが、端はが見る状態で終わる場合に、小口がきれいに仕上がっていないものを使うと断面が見えるので、見切り材と呼ばれる、木や金属の素材を入れて縁を隠します。それを何にするかという検討が必要です。

タイルデザインの検討方法

こう考えるとタイル1つとっても、考える事がたくさんあります。これらを検討し、事前にお客様の了承を得るためにも、図面などを用意して確認をとります。図面は、タイルの割り付けをつくります。さらに色のパターン配置を検討する場合は、図面に色を塗って確認してみます。複雑な柄やパターンの場合は、写真の画像を縮小してタイルの割り付けに張り付けるというのも有効です。手間のかかる作業ですが、仕上がりをイメージしやすいです。

今回の訪問アドバイスのお客様が選ばれていたタイルは、柄が微妙な形の丸型で、向きをどうするかの検討が必要そうでした。なので、お客様に写真を縮小した画像を張り付けて柄のパターンを考える方法をお伝えしました。

下の図は、以前トイレの石張りを考えた時の図面です。

そして、実際に施工した時の写真です。

こちらは、玄関の石の割り付けを考えた図です。玄関正面の壁でしたので、中心を合わせるようにしました。さらに、上の石の方が目立つので、半端なサイズの石は床側に配置しました。

タイル工事の予定が無い方も、どこかお出かけの際にタイルの貼っているトイレやホテルなど見る機会があれば、端っこはどう処理しているか、どんな風に割り付けしているのかなんてみてみてください。今までとはちょっと違ったタイルの見方ができますよ。

それでは、良い週末をお過ごしください。