インテリアコーディネートの授業でしていること

週に1度、インテリアの専門学校でインテリアコーディネートのプレゼンの授業をしています。今は、3年生の住宅課題を担当しています。毎年、生徒のみなさんが何をコンセプトに持ってくるか楽しみにしています。
今年は、自分時間や1人の時間を大切にしたいというコンセプトが多いように感じました。以前は、コロナの影響もあり家の中で外にいるような空間やリラックス、お家でくつろぐというテーマを挙げていた人が多かったです。
コンセプトも大事なのですが、住宅の場合、見た目だけでなく、生活ができるだけでなく生活の質を上げるための家事の動線計画や収納量の確保も大事です。
生活体験がまだ少ない人もいるので、洗濯物を洗う、干す、取り込む、片づけるなどの一連の流れを考えていないことや、料理のつくりやすさや、配膳、片付けの動きを想像できていないこともあります。知ってるだけでなく、実際に自分がやったことがある、経験がある事で、よりよい計画が提案できます。
収納量についても、平面で計画しているとイメージが湧かないようなので、手始めに自分の持っている服の量や家族が持っている持ち物を思い出してもらいます。
インテリア専攻の生徒さん達は、設計ではないので、構造的な部分は少し無視をして計画をたててもらいます。今回の住宅課題は、窓の形や大きさは変えられない、中の壁は自由にしてもいいという条件にしています。ある程度の制約を設けて、その中でどう工夫をしていくか考えてもらうようにしています。
実際の現場は制約だらけなので、少しずつそれに慣れて考えるということを体験してもらいたいです。物件も実際にある物件で、広さもリアルな大きさなので、狭くはないですが広くもありません。住む人に合わせて、どのように部屋を配置するかというところがポイントになります。
この授業もあと四回。完成が見えている人もいれば、もう一踏ん張り必要な人もいます。生徒の皆さんが力を出し切れるようサポートしていきたいと思います。