アートを壁に飾る方法 使う金具と気を付けるポイント

アートを飾る場所

アートを飾る場所として、壁、家具の上、床の上などあります。 

床の上は、うっかりぶつかってしまったり、蹴ってしまったり、掃除のときにぶつけたりしてまったりしますので、大事な作品を飾る場所としてはてきしていません。大きなサイズの額に入っているポスターや、高価ではないもの、広い場所を確保できるのであれば検討しても良いかと思います。

壁に穴を開けられない、金具が取り付けできないという場合は、家具や棚の上を上手く利用しましょう。高さに変化をつけると、動きがあってバランスが良くみえます。

作品を壁に飾るときは、作品の大きさや重さ、取り付ける壁に合わせて金具を選びます。一般的で使いやすいものを3つご紹介します。

1)ピクチャーレールをつける

違うサイズの作品を入れ替えることが多い場合や、壁に穴を開けたくないなら、ピクチャーレールを取り付けて飾る方法が有効です。ピクチャーレールは、絵の位置を移動できたり、作品によって高さを調節したりできます。ピクチャーレールには、どれだけ重さのあるものが掛けられるかの表示がありますが、重いものを掛けるのであれば、取り付けにはそれに合わせた下地が必要です。下地が無い場合ですと、徐々に重さに耐えきれずに金具が緩んできて、落ちる可能性があります。

2)額縁用の金具を付ける

ホームセンターやインターネットのショップで、額縁用の金具が売っています。写真は、釘で石膏ボードの壁や木の壁に取り付けできるものです。固定する釘の数で、安全に掛けられる重さが変わります。これは、釘の長さ分がしっかり打ち込める壁の厚みや下地が必要です。下地がないと飾る作品の重さが重いと緩んできます。

次の写真は、石膏ボードの壁に簡単に取り付けできます。壁に開く穴の大きさも押しピン程度のため、金具を外した後の穴も小さく目立ちにくいです。それぞれの金具には、2㎏、5㎏、10㎏など耐荷重の表示がありますので、作品の重さに合わせて余裕のあるものを選びましょう。専用金具のデメリットとしては、位置を決める必要があることです。また、金具を外した痕が目立ちにくい金具でも穴は見えますので、頻繁に移動する場合は向きません。

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耐荷重が5㎏だけでなく、2㎏や10㎏のものもあります。ひもを引っ掛ける部分が薄く、さらに深さがあるためはずれにくいので愛用しています。押しピンのような針が3本交差して入るので、取り外した時の壁の傷も目立ちにくいです。絵と額の重さより耐荷重は大き目にするようにすれば、さらに安心です。

3)押しピン

写真を入れた額や軽い小さな作品だと、押しピンだけでも壁に付けられます。ただし引っかかりが弱いので、少しぶつかると作品が落ちることもあります。また何度も押しピンをさしていると、穴が大きくなり、痕が目立つことがあります。気になるようであれば、額縁用の金具を使うのがおすすめです。

作品の取り付け位置を決める

作品と同じ大きさに切った紙を、マスキングテープなど粘着性の弱いテープで壁につけてみて、取り付け位置を確認するとバランスが把握しやすく、位置が決めやすいです。複数の作品を飾る場合は、この方法で事前に作品同士のバランスを確認しておくと、失敗が少なくなります。

先ほどご紹介した金具の取り付け位置は注意が必要です。金具に取り付ける場合、額の後ろの紐に引っ掛けることが多いのですが、紐が作品の重さで引っ張られて伸びるので、思ったより位置がずれる場合があります。まずはしっかり紐を結び、紐がどの位置にくるか見てから金具の位置を決めましょう。

子どもの作品を飾るときの、ひと工夫

子どもが作った作品を、きちんとした額に入れて飾ってあげると作品も傷まないですし、立派な作品に見えます。初めて子どもの作品を額に入れて飾ったとき、こどもが「美術館みたい」と喜んでいました。

押しピンやテープ、はがせる粘着テープなどで作品を壁につけると、作品が傷むのはもちろんのこと、壁も押しピンのあとやテープの粘着で汚くなってしまいます。額に入れるとその心配もなく、新しい作品に替えたいときも額の中を入れ替えるだけで済みます。金具の位置もそのまま使え壁も汚れず見た目も美しいので、お客様にお伝えするととても喜ばれます。

作品を入れる額は、インターネットでも買えますし、文具屋さんで額を取り扱っているところもあります。学校で使う画用紙の大きさは同じことが多いので、そのサイズに合わせて準備されると良いですよ。額を購入するときには、内側のマットのサイズにも注意ください。マットは、フレームの中に入っている厚紙の枠のことです。これがあることで、作品がフレームのアクリルやガラスの部分にくっつかず、また作品を良く見せてくれます。マットで画用紙を押さえるので、画用紙の大きさより数㎜程度、開口部のサイズが小さいマットを選びます。子どもの作品を飾るためのフレームやマットは作品を入れ替わるので、それを考慮してマットの色を選んでください。

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