コーヒー好きの人のためのダイニングの収納 オーダー家具事例

コーヒーを入れるのが好きなお客様のダイニングの収納をご紹介します。もともとこの場所に収納を計画されていたお客様。訪問アドバイスでその収納を含めた色のアドバイスに伺いました。

最初はすべて扉で覆われているような収納を計画されていました。家具のレイアウトもご相談を受け、どういう生活をされるか、どのような家具を置くかというお話を聞きながら配置を考えました。

家具を置いてみると、コーヒーを淹れるための道具を置く場所をどこにするかということに悩みました。

部屋の動線から、家具の位置を決める

コーヒーの道具は電源が必要なこと、キッチンに近い方が手入れがしやすいこと、作業をしやすい位置、コーヒーを飲む場所にも近いこと、動線を考えると2つ案ができました。そして、当初計画されていた収納を使ってコーヒーの道具を置くことができれば便利と分かりました。


収納を計画するにあたり、コーヒーの道具以外にリビングやダイニングに置きたいものをヒアリングしました。家の書類、勉強道具や資料、細々したもの、本、プリンターを置きたいというご希望でした。
それらの収納したいものに合わせてオーダー家具のプランを考えました。

ダイニング収納の特長

写真は、完成後の収納の写真です。

コンセント

カウンターのコンセントは、2個つけて別系統の別々のコンセントから電源を取れるようにしました。分電盤のブレーカをOFFにして、部屋のコンセントがどのブレーカーに繋がっているかしらべたところ、ちょうど別系統のコンセントがあることが分かったので、収納のコンセントを分けて別々に電源をとることにしました。

取っ手

収納の取っ手は、無しにしました。ダイニングテーブルが近くにあり、ぶつかることもあるので取っ手をつけない、手をかけて開ける扉にしました。

汚れ防止

オープン部分には、コーヒーの道具を置いていますが、コーヒーを入れる際にどうしてもしずくが飛んだりして汚れてしまいます。このオープンの部分は、その場合にも簡単にふき取れるよう、メラミン化粧板を貼っています。メラミン化粧板は、プラスティックの板なのでお手入れがしやすいです。

プリンター収納

プリンターを置いているところは、給紙やトレイをひきだしやすいようにフラットな台にしています。手前に引き出せるようスライド天板にもしています。台の下の部分に手をかけて、引き出せます。

家具の色を決めるために、部屋の色を調べる

今回のお部屋は、グレーの色の壁紙でした。写真のように色のものさしを使って、部屋の色を確認しました。もう一つの写真は、ドアなどの建具の色を調べたときのものです。収納の扉は、高さ方向に色が見えてくるため、同じ高さ方向に見える色の状況を調べます。

調べたところ、オレンジ色味のグレイッシュな色ということが分かりました。それらに合う収納の色のサンプルを取り寄せて、お客様に選んでいただきました。写真ではただの白色に見えるのですが、ほんのりグレー色の材料を使っています。事前に壁紙や部屋にある色と合わせたので、完成した姿はとても部屋に馴染んでいい感じで、お客様も喜ばれていました。