【訪問アドバイス事例】小さな子どもがいるご家族のレイアウト相談〜対話で見つける心地よい暮らし〜

先日、小さなお子様が1人いらっしゃるご夫婦より、お部屋の使い方や家具のレイアウトについて訪問アドバイスのご依頼をいただきました。

当初のお悩みは、「ソファやダイニングテーブルの配置」「丸テーブルへの買い替え」「お子様と並んで作業できるデスクの置き場所」、そして「寝室をどの部屋にするべきか」という多岐にわたるものでした。現在、奥様とお子様はリビング横の部屋にお布団を敷いて寝ていらっしゃいますが、本来の寝室へ移動すべきかどうかも迷われているご様子でした。

1. テレビが見にくい?ソファの配置と活かし方

まずはリビングまわりのお話から伺いました。 現在お使いのソファは購入からまだ5年。しかし、テレビに対して横向きの配置になっており、「子どもがテレビを観るときの姿勢が悪くなるのでは」と心配されていました。テレビの正面に置くことも可能ですが、そうするとカウチ(L字の出っ張り)部分が動線の邪魔になってしまうとのこと。

そこで、新しいソファに買い替える前に、今あるものを活かすアイデアをご提案しました。

  • 左右のクッションを入れ替えて、カウチが邪魔にならない方向へ移動させる(たまたま左右カウチ部分が移動できそうな構造のソファだったので)
  • カウチ部分の座面クッションのみを通常サイズで追加購入し、L字をなくす(カウチ部分が取り外しできるタイプだったので、クッションを購入できれば対応できそうでした)
  • お直し対応ができるショップにクッションの仕立て直しを相談する

まだ5年しか使っていないきれいなソファですので、まずはこの方法を試していただき、い替えはいったん保留にして様子を見ていただくことになりました。

2. 憧れの丸テーブルか、実用性の四角か

次に、ダイニングを丸テーブルに買い替えたいというご相談です。 実際にソファと丸テーブルを配置した図面を書いてご提示したところ、椅子を引くスペースなどを考慮すると、かなり手狭で使いづらいことが分かりました。

丸テーブルは空間の雰囲気が柔らかくなるため人気ですが、実は四角いテーブルよりも広い面積を必要とします。また、小さなお子様がいる場合、体の正面に接する部分が直線ではないため隙間ができやすく、食べこぼしが増えるというデメリットもあります。これらをお伝えした結果、お客様ご自身で「やはり四角いテーブルが良い」とご判断されました。

3. デスクの置き場所と、くつろぎ空間の分離

奥様のご要望である「お子様と並んで作業ができるデスク」。当初はダイニング横を想定されていましたが、スペースに余裕がなく、テレビの正面にソファを置くとなるとさらに配置が難しくなります。

そこで、現在お布団を敷いて寝室代わりにしている「リビング横の部屋」へデスクを置くことをご提案しました。 ダイニングではなく別の部屋にデスクを置く最大のメリットは、「仕事や作業の道具を食事のたびに片付ける手間が省けること」と、「くつろぐ場所と作業する場所を分けられること」です。リビング・ダイニングからはデスクが見えにくい位置に配置し、リラックスできる空間を保てるように配慮しました。

4. 家族それぞれの寝室づくり

リビング横の部屋をワークスペースにすることになり、必然的に「寝る場所」を移動することになりました。

【奥様とお子様の寝室】 もともとベッドが置かれていた本来の寝室に移動します。ヘッドボードのない低めのシングルベッドを2台並べて使用されるため、お子様が転落しないよう壁側に寝ていただくよう配置を見直しました。足元など転落の可能性がある隙間には、収納家具などを置いてガードしていただくようお伝えしました。

【ご主人様の寝室】 ご主人様は帰宅が遅いことが多いため、別の寝室をつくりたいというご希望がありました。そこで、これまで物置として使われていてスペースが余っていたお部屋を、ご主人様の寝室として活用することをご提案。 お部屋を無駄なく有効活用できるようになり、「来客時にお布団を隠す手間もなくなった!」と大変喜んでいただけました。

5. 動線を考えた「衣類収納」の分散ルール

お部屋の用途が決まったところで、より生活がしやすくなるよう、ご家族の衣類収納についてもアドバイスをさせていただきました。 これまでは各部屋に服が点在していましたが、今回のレイアウト変更に合わせて収納場所を明確に分けました。

  • 奥様の服: 寝室横のクローゼット
  • お子様の服: リビング横の部屋(デスクのある部屋)
  • ご主人様の服: 将来の子ども部屋(ご主人様の寝室)

服は「1人分がどれくらいあるか」を把握しやすいよう、人ごとに場所を分けて管理するのがおすすめです。収納量をコントロールしやすくなり、日々の身支度や片付けもスムーズになります。合わせて、お子様の服やおもちゃの収納棚の位置、おすすめの収納アイテムもお伝えしました。

6. 照明の入れ替えで空間をさらに心地よく

最後に、お部屋の雰囲気を手軽に変える方法として、照明器具の入れ替えをご提案しました。 リビング横の部屋で使われていたペンダントライトが、ダイニングやキッチンの食器棚と雰囲気がぴったり合っていたため、ダイニングへの移動をおすすめしました。逆に、リビング横の部屋はワークスペースとして使用するため、手元がしっかり見える明るい照明に変更していただくことにしました。

対話を重ねて見つける、あなただけの正解

ご相談いただいた当初、お客様は「なんとなく使いにくい」「どうにかしたい」という漠然としたお悩みを抱えていらっしゃいました。 お話をじっくりと伺い、住まいのプロとしての経験を交えながらアイデアをお伝えし、あっちにいったりこっちにいったりと試行錯誤を繰り返す。この対話のプロセスこそが、訪問アドバイスの醍醐味です。

視点を変えながら一緒に方向性を探っていくことで、最終的にご家族全員が「これだ!」と納得できる、満足度の高い空間づくりが見えてきます。お住まいについてぼんやりとした不満やお悩みがある方は、ぜひ訪問アドバイスをご活用ください。対話を通じて、あなたのご家族に一番しっくりくる暮らしの形を一緒に見つけていきましょう。