訪問アドバイス、訪問前の準備でしていること

こんにちは、中西です。先日訪問アドバイスとして、お客様の家に伺いました。

お客様のお悩みは、リビング横の部屋を書斎として使うので、仕事に良い環境をつくるためのアドバイスをご希望でした。

提案をしたのは、
インテリアに合う壁紙について
集中しやすいよう見えるものを制限するようなものの置き方
必要な明るさを確保する照明
音の反響を抑えるためのラグやパーティションです。

これらのような提案を2時間で進めるためには、準備が欠かせません。

準備のためには、写真や図面が重要

お客様にいつもお願いしているのは、写真や要望を事前にいただくことです。写真は送りたくない方もいるので、送っていただける方だけから貰います。

お部屋の写真をいただくことで、その部屋の床やドアの色、部屋にある色が分かるので、それに合う色が絞られます。

また、お持ちの家具やインテリアの希望を伺うことで、お部屋に提案できそうなインテリアのデザインの方向性が分かります。

図面からも、結構いろいろな情報が分かります。その部屋でできること、できそうなこと、おおまかなレイアウトの方向性などが把握できます。

サンプルは、大きいものを準備する

今回お部屋の壁紙を変えたいというご要望はいただいていたので、事前に部屋に合いそうなサンプルを取り寄せてお持ちしました。

壁紙の総合カタログにもサンプルは貼ってあるのですが、4㎝角程度で小さいく、色は分かりますが、貼ったときのイメージがつかみづらいのです。

メーカーに依頼すると、A4サイズ程度のサンプルを取り寄せできます。ですので、イメージが分かっていて、時間があればそのサイズのサンプルを用意していきます。

4サイズで見る色と、4㎝角で見る色と、違って見えます。お客様からもよく「これ、同じ色ですか?」と聞かれます。色は、その面積によって見える明るさが変わります。

面積が大きいと、明るく見えるのです。今回は、大き目のサンプルを壁に仮止めして、少し離れて部屋を見て検討いただきました。

サンプルやカタログは重いけれど実物が大事

お伺いするときに、あれもこれもとサンプルやカタログを持って行きたくなるのですが、スーツケースに入るだけと決めています。

ウエブカタログもあるのですが、手元カタログの方が、前後を見返したり、カタログを見比べたり、全体を俯瞰したりするには、リアルなカタログの方がしやすいです。

また、サンプルも現物のサンプルがあれば持って行きます。デジタルカタログだと、素材感、肌触りが分からないからです。

スーツケース一杯に詰めると、階段しかない駅ではかなり苦労します。特にカーテンや壁紙のブックサンプルは大きい上に重量もかなりあるので、毎回持って行こうか、どうしようか迷います。

本当はいろいろ持って行きたいものはあるのですが、運べないので、事前にいただく情報を手掛かりに色々な可能性を考えて、持って行くものをしぼります、写真や希望が分かっていると、必要なサンプルを絞りやすく助かっています。

もう少し年齢が高くなると、これをもっとデジタル化して軽くしないと重くて難しいなと思っています。自分の体力がある限りは、できる限りのサンプルやカタログを準備して伺いたいと思います。

インテリアコーディネーターは、意外と体力が必要な仕事だと思います。
それでは、良い週末をお過ごしください。