アトリエ山荘見学レポート

吉村順三の脇田和のアトリエ山荘

旧軽軽井沢に建つ脇田美術館に隣接する、アトリエ山荘を見学してきました。アトリエ山荘は、1,970年に脇田和の友人である吉村順三の設計により建てられた、日本のモダニズム建築として知られる別荘住宅です。

建物内部

約100人ぐらいの人が集まっていたので、番号順で見学です。中に入ると、正面には大きな窓が見えます。入っていくと右横にキッチンがあり、正面には写真のような風景がみえました。暖炉には本当に薪がくべられて、とても暖かく、落ち着く感じでした。約20人ぐらいは一緒に見学するので、シャッターチャンスが難しかったです。写真は実際のものより明るくしています。天井には、大きな照明はついていません。薄暗さが心地よい感じです。この日は天気はうすぐもり。でもしっかり窓から光が入ってきます。

ディテールからみる建築

サッシがどうなっているのか、枠はどうなっているのか、詳細も気になります。そして、細部もきれいです。見学している皆さん、いろんな場所をカシャカシャ写真に収めていました。私が気になったのは、ところどころに、置かれているアートやオブジェです。すっきりとした空間に、置物達がとても個性的で、いい味をだしています。さすが、アーティストの住まいです。仕事場も見学できました。ずらりと並んだ本と、ところ狭しと置かれた小物。筆や絵の具もそのままで、脇田さんがそこにいるような雰囲気です。

建築がより魅力的になるのは、住まい手のストーリーや、生活と重なったときなのだと感じました。