インテリアコーディネーターのソファの選び方 提案するときに考えていること

こんにちは、中西です。今日は、ソファの選び方について書きました。インテリアコーディネーターとして、お客様にソファを提案するときに考えていることや、お話していることについてです。

最大置けるソファのサイズを確認する

お客様から、以前家具を自分で見に行って大きなソファーを買ってしまったという話も聞きます。ショールームは空間が広く天井の高さも違うため、大きさの感覚が狂います。自宅に置いたときにどんな感じかがわかりづらいです。お店で選んだら「思った以上にソファーが大きかった」というお話も聞きます。

お客様にソファを提案するときにまず確認することは、最大どの大きさのソファーが置けるかです。お部屋の図面から、家具のレイアウトを考えます。その時に今だけでなく、今後の暮らしも想像します。

ソファーの位置を決めるのに必要な情報として、
テレビのコンセントの位置とテレビ台の位置
テレビの大きさから、ソファとテレビからの距離はどれぐらいとればいいか
ダイニングとの関係性 人の体の向きや暮らし方
リビングに置きたい収納の量です。

そのような情報を聞き、レイアウトを決め、そのレイアウトで置けるソファの最大の大きさを確認します。お客様がショールームに行かれて、サイズを大きくしたいと迷われることもあるので、その時はその最大のサイズをお伝えします。

ソファに座るときの姿勢で選ぶものが変わる

サイズの次に大事確認することは、どのような姿勢でソファーに座りたいかです。
ソファーの上であぐらをかきたいのか
ソファーの上で足を伸ばしたいのか
横になりたいのか
それにより、ソファーの好ましい形が変わります。

ソファーの上であぐらをかいたり、足をのせたい場合は、ソファーに奥行きが必要です。一般的に奥行80㎝程度のソファが多いですが、90㎝や100cmの奥行きがあると、脚をソファにのせて座ることができます。

ホームシアターのように、長い時間同じ姿勢で画面を見るようであれば、背が高くしっかり体を支えてくれるものや、首を支えてくれるヘッドレストがつけられるソファが楽です。
どんな風に座りたいかにより、ソファーの形が決まります。

ソファは、L 型、カウチ型、それともオットマンか

特に足を伸ばしたいという要望は多いです。その場合、 L 型やカウチ型を希望されます。部屋の間取りによっては、L型やカウチ型ではなく、オットマンを使われる方が良い場合があります。

例えば来客があってソファーの周りでみんなで座れるようにしたいときは、オットマンを離して置くことで、椅子代わりにすることもできます。

ソファーによって、 L 型やカウチ型の選択肢がない場合もあります。その時にはオットマンを組み合わせて、提案します。

ソファーを買うときに注意が必要な搬入経路こと

「以前ソファを買ったけれども家に入れることができなかったので、戻してもらった」というお話を聞くことも時々あります。ソファーを買うときに注意が必要なことは、搬入経路です。最近では足を外せたり、クッションを分解したりして、コンパクトにできるものも増えてきていますが、デザインによっては分解ができないものもあります。

注意するところとしては、部屋のドアの有効幅、高さ、廊下の形状、高さ  L 型など曲がっていると入るサイズが変わります。
階段の形状 リビングが2階にあるようなお部屋であれば、階段を通らなければいけません。階段の幅は、十分でしょうか。手すりが邪魔になって搬入できないという場合もあります。また L やU字型の階段や、天井が低いと 入れることができる家具のサイズが小さくなります。

部屋の中が大丈夫であれば次に、マンションであれば廊下の部分、エレベーターの大きさなどが影響します。

戸建ての場合は、道路から家に入るまでの搬入経路も確認します。2階のリビングの場合、 天井が低くなっている通路がある、廊下が狭くて搬入できないという場合は、道路面に面した窓があればそこから入ることは可能です。

その場合吊り上げ作業と言ってベッド作業費用またはクレーン車などの対応が必要になったりします。搬入当日に対応できない場合もあるので、事前に確認すると良いでしょう。 

以前2階のリビングのお客様で、道路からの吊り上げも周辺の環境から難しい方がいらっしゃいました。その方には、1階の廊下や階段を通れるサイズのものを探して提案しました。

ソファを買う前には、
ドアの有効幅、
廊下の幅と形、
階段の幅、
玄関や廊下の幅、
エレベーターの出入口の大きさや中の大きさ、
玄関から道路までの間の通路の状況をメモしておきましょう。

ソファの色を選ぶ

ソファの色を何色にすれば良いと思いますかという質問を良く受けます。おすすめするソファーの色は、お部屋のインテリアによって変わってきます。

例えば、部屋の床やドアの色、壁の色はもう決まっていて、家具やカーテンを購入する時には 、選べる色が少ないものから先に候補を絞るようにしています。

カーテン生地の種類は多いので、床や壁の色、希望のインテリアイメージに合わせてソファーの張地の色や、木の色を決めます。その後に、カーテンを選びます。カーテンは、種類が多いので、ソファーの色に合わせて選ぶほうが、選択肢が狭くなり選びやすいからです。

メンテナンス性を考慮する

小さいお子様がいるご家庭だと、必ず出てくる話題は、汚れや耐久性です。「ダメ」と言ってもソファーでお菓子を食べたり飲み物を飲んだりしますし、手が汚れているのにソファに触るということもあり、 汚れる可能性がとても高いからです。

ソファーは張り替えできますが、張替えにかかる費用も使う生地の量が多い分かかりますし、1人で運べないことが多いため配送にも費用がかかります。なので、ある程度価格の高いソファでないと、張替えしようとならないと思います。

最近では、カバーリングの商品も増えてきました。小さいお子様がいらっしゃる方には、カバーリングの製品をおすすめしています。

私もソファーを使っていますが、ダメージ加工をしたリネンだったからか、5年ぐらいして、よく座る場所に穴が開いてしまいました。 カバーリングだったので、カバーを購入して取り付けました。それなりに費用はかかりましたが、クッションは悪くなっていなかったので、新しくソファーを買った気分になりました。

ソファーの買い替えの時に、お客様から古いソファの廃棄の相談を受けます。リサイクルショップに引き取ってもらった方もいます。自治体の粗大ゴミに出すには、ゴミ捨て場まで持っていかないといけませんが、大きいので難しい場合が多いからです。

ソファの廃棄は大変です。今後さらにものを捨てることが大変になると想像できるので、買う時には、何年ぐらい使うか、何年使えるか、メンテナンスはどうすればいいのかも考慮し、商品を選んでいく必要があると思います。

ソファー に貼れる生地で、ワインをこぼしてもきれいに拭き取れる防汚加工がされてるものも出てきています。通常の生地よりも高額にはなりますが、長い目で見ると、気楽に使え、メンテナンスが楽だと考えると、価値はあるかもしれません。ソファーの生地は、メーカーが張地を用意していますが、メーカーによっては、別に手配した生地をソファに貼ってくれる特注対応ができるところもあります。

ソファーの形・デザインの決め手

部屋の間取りによって、ソファーを部屋の真ん中に置く場合もあります。そのようなときには、背が高くない方が、部屋が広く見えます。背の部分が低いと、見た目がすっきり見えるのですが、背もたれが低い分、体を支えるホールド感はなくなります。

最近の傾向としては、お掃除ロボットが掃除しやすいように、ソファーの足の高さのあるものが増えてきました。私の家のソファーは、脚の高さが2 cmほどしかないので、掃除機を入れることができません。もちろんお掃除ロボットも入ることができないので、ソファーを動かすとホコリやごみでいっぱいです。なので、お掃除ロボットを使われるお客様には、ソファー下も掃除ができる方がいいか希望を伺います。

デザインは重要ですが、最終的にお客様の決め手となるのは、そのソファーに座った時の座り心地の良さが多いです。

ソファーに腰掛けた時に体を包み込むようなもの、適度に体を支えてくれて疲れにくいもの、柔らかな座り心地、それぞれお客様の好みで選ばれます。足腰の健康状態により、立ち上がりのしやすさを優先される方もいらっしゃいます。

好みや体格によっても感じ方が変わるため、できるだけ実物に座っていただき、ご希望に合うかどうか確認いただくようにしています。長い時間座るソファだからこそ、好みに合うものを選んでいただきたいです。

それでは、良い週末を。