第9回:動作を減らしてラクにする!使いやすい収納のヒント

中西やえかです。私の著書『10分で片付けられる部屋の整え方』を読み解くブログ連載、第9回を迎えました。前回は、間取り図を使って家全体での「理想のものの配置」を考えるステップをお伝えしました。大まかなものの位置が決まったら、次はいよいよ具体的な「収納方法」を整えていく段階です。

今回は私の本の第四章と第五章から、日々の片付けが劇的にラクになり、かつ部屋がすっきり見える「プロの収納テクニック」を厳選してご紹介します。

1. 動作(アクション)の数を減らしてラクにする

使いやすい収納とは、必要なものがすぐに取り出せる収納のこと。そして、その鍵を握るのが「アクション数(動作の数)」です。作業の動作が少ないほど、収納は使いやすくなります。

例えば、キッチンのゴミ箱にゴミを捨てる動作で考えてみましょう。ゴミ箱がシンク下の開き扉の中にある場合、扉を開ける、ゴミ箱のふたを開ける、という2つの動作が必要です。一方、扉がなくゴミ箱がそのまま外に出ている状態であれば、ふたを開けるという1つの動作だけで済みます。このように、アクション数が少ないほど日々の負担は減り、片付けのハードルは下がります。

もちろん、扉の中にしまって隠したいという見た目重視の人もいれば、多少見えていても作業がラクな方がいいという人もいます。自分の理想とするスタイルに合わせて、最適なバランスを選んでみてくださいね。

2. 魔法の高さと20%の余裕

よく使うものは、無理な姿勢をとらなくても自然に手が届く位置に置くのが鉄則です。身長150cmくらいの方であれば、床から約70cmから180cmの範囲が最も使いやすい高さになります。例えば食器棚なら、毎日使う一軍の食器をこの範囲に集めるだけで、家事の効率がぐんと良くなります。

また、引き出しや棚の中は、ぎゅうぎゅうに詰め込まないことも大切です。常に20%ぐらいの余裕を残しておくのが理想。隙間があることで出し入れがスムーズになり、新しいものを買ったときもサッとしまえるため、部屋が散らかりにくくなります。

3. すっきり見せる魔法「色・規格・高さを揃える」

外に出しておく収納用品や小物を選ぶとき、少しの工夫で部屋全体を整った印象にすることができます。ポイントは「揃える」ことです。

・色を揃える:部屋のインテリアの色を3色程度に抑えると、視覚的なノイズが減ります。収納用品も、壁や家具の色に馴染む目立たない色を選びましょう。

・規格を揃える:クローゼットの中は、ハンガーの素材、色、形といった規格を揃えるだけで、見た目が驚くほどすっきりします。

・高さを揃える:家具を置くときや本を並べるときは、高さを揃えることを意識してみてください。これだけで整頓された印象を演出できます。

さらに、化粧品やスプレーなどの細々したものは、中身が透けない素材のカゴや箱にまとめて入れましょう。目に見える要素を減らすことで、ごちゃつき感をしっかり抑えることができます。

【今日からできる!お片付けワーク】

  1. 動作の数を数えてみましょう!毎日使うマグカップやハサミを取り出すのに、いくつの動作が必要ですか?もし3アクション以上なら、もっと手間を減らせないか考えてみてください。
  2. クローゼットのハンガーを揃えてみましょう!一気に変えるのが難しければ、まずは本棚の本を高さ順に並べ替えるだけでも構いません。プロの作る「すっきり感」をぜひ味わってみてください。

ラクに出し入れできる収納をつくれば、使ったものを元に戻す作業が全く苦にならなくなります。

さて、長かった連載も次回でいよいよ最終回です。第10回は総まとめ編。「10分で片付く部屋をずっとキープする5つのポイント」をお届けします。最後までどうぞお楽しみに!