「もうダメだ」と感じた時に

誰もが、どうしようもない困難にぶつかり、心が折れそうになる瞬間を経験しますよね。私自身も「もうダメだ」と打ちひしがれる時があります。そんな時、心の中でいつも唱えているのが「とりあえず生きていれば何とかなる」「死なないから」という言葉です。
この言葉を唱えるようになったきっかけは、大学時代の恩師の体験談でした。恩師は若くして家業を継ぎ、会社が金銭的に大変な状況に陥った際、「もうダメだ」「死ぬしかない」と完全に諦めかけたそうです。奥さんにどう伝えようか悩みながら夜道を歩いていると、ふと空を見上げ、満天の美しい星が目に飛び込んできてハッとされたと言います。「生きていれば何とかなる」と、その時心から思えたそうです。その後も大変なことはあったけれど、何とか今までやってこれた、という恩師の言葉が私の心に深く残りました。
以来、私が困難に直面するたびに、この話を思い出して「生きていれば何とかなる」と唱えるようになりました。そう心の中で思うことで、苦しい時でも自分を客観的に、そして冷静に見つめられるようになったのです。
この心の持ち方に加えて、私はいくつかの具体的な行動も取るようにしています。例えば、お腹をいっぱいにする、とりあえず寝る、体を動かす、といったことです。気力や体力が足りないと、どうしても悪い方向に考えてしまいがちなので、まずは自分のコンディションを整えることを優先しています。
また、私にとっては、絵を描いたり色を塗ったり、美術館に行って作品を見たりするなど、他のことに集中することもとても効果的です。漫画をよんで感情移入をすることは、気軽にできるのでよくやっています。一旦悩み事を忘れて頭の中を空っぽにすると、不思議なことにその問題に取り組む意欲が湧いてくるのを感じます。
とりあえず、だれかと話すのも良さそうです。
あなたが「もうダメだ」と感じた時、助けてくれる言葉や行動はありますか?