お部屋にぴったりのクッションを探すことは、なかなか難しい

こんにちは、RA-CREA(ラクリエ)の中西です。インテリア雑誌やおしゃれなモデルハウスの写真を見ると、ソファの上に素敵なクッションがポンと飾られているのをよく目にしませんか?クッションは、お部屋の中ではとても小さな面積ですが、空間の印象をガラリと変えてくれる、インテリアの超優秀な名脇役です。


「小さなアイテムだし、ネットやお店で簡単に気に入るものが見つかるはず!」 そう思って探し始めると……実は、「お部屋に本当にぴったりのクッション」を見つけるのって、ものすごく難しいんです。今回は、なぜクッション選びがそんなに大変なのか、そしてプロが実践している「妥協しない解決策」についてお話しします。


なぜ難しい?「色・素材・お手入れ」の掛け算の罠


私がお客様に提案するクッション探しが難航する理由は、たくさんの条件をクリアしようとしているからです。
まずは、なかなかドンピシャのがない。
アクセントカラーとしてお部屋を引き締めたいのに、市販品だと部屋のコーディネートを考えるときのカラーコーディネートの色に合う色のものが見つからないとなりがちです。ネットショップでもクッションは取り扱いがありますが、ウエブ上の写真はで実際の色と見え方が違うことがあるため、実物を見てガッカリ…というリスクをはらんでいます。

それだけでなく、手触りや素材感も妥協したくないところです。ベルベットの艶やかさ、もこもこした温かみ、ざっくりとした上質な表情。見た目だけでなく、触れたときの心地よさも大切ですよね。洋服でも結局は「着心地(触り心地)が良いもの」ばかりを愛用するように、自然と触れたくなるも心地よいものを提案したいです。

自宅で「洗える」安心感も大事ですよね。お家で使うものだからこそ、できれば洗えるものが安心です。ペットや小さなお子様がいるご家庭なら、なおさら必須条件になりますよね。
これらすべての条件を満たす市販品を探そうとすると、分母が一気に絞られ、最終的に「選べるものが何もない…」という状況に陥ってしまうのです。


雑誌やモデルハウスのクッションが素敵な「裏側」


「モデルハウスや雑誌に載っているお部屋ののクッションはあんなに素敵なのに、探すのが難しいのはどうして?」と思われますよね。

実は、そこにはしっかりとした理由があります。 モデルハウスやインテリア雑誌に飾られているクッションは、それなりの予算をしっかり割いて用意されているか、あるいは私たちコーディネーターが、時間やフィーを度外視して血眼になって探し出しているかのどちらかです(笑)。
簡単にウェブ検索をして「これ!」と見つけられるような代物ではないのが、リアルな裏側なのです。

写真のお客様のクッション探しもかなり時間をかけています。写真の草模様のクッションは既製品ですが、実物の色を見にショールームに行きました。ショップに実物を置いていないところももあります。いろいろ回って提案したクッションです。横の小さなクッションは、既製品に合わせて色の合う生地でつくりました。特にアクセントカラーとなるような色を取り入れるときは、本当にぴったりの色を探すのが難しいです。


ユニクロではなく、ブランドショップで仕立てる感覚


「それなら、市販品で少し妥協するしかないの?」
いいえ、そんなことはありません。そこで私がよくお客様にご提案しているのが、「カーテン生地を使ってクッションをオーダーする」という方法です。

カーテン生地は、国内外の様々なメーカーが膨大な色や柄、素材をラインナップしています。 ソファやお部屋の色に合わせながら、いくつものメーカーを比べて探すことができるため、お家に合うものをゼロから作ることができるのです。さらに、フチにパイピングを施したり、トリム(飾り)を組み合わせたりするデザインのこだわりを加えると、既製品にはないいい感じの仕上がりになります。

ここで気になるのがご予算ですよね。
国内の一般的なカーテン生地を使えば、クッション1個あたり約1万円程度から作ることができます。 国内メーカーのものでも素材にこだわりのあるもの、海外の輸入生地(デザインや柄がとても素敵ですが、為替の影響もありお値段は張ります)や特別なオプションを使うと、1個あたり1万円〜4万円ほどになります。

クッション1個に数万円と聞くと、最初は少し驚かれるかもしれません。 でもこれは、例えるなら「ユニクロで服を買うのではなく、お気に入りのブランドショップで自分の体にぴったり合う服を仕立ててもらう」ような感覚です。
お部屋の真ん中に置かれ、毎日肌に触れ、何年も目にするもの。 そう考えると、ここはお金をかける「メリハリ」の付け所として、とても価値がある場所だと私は考えています。


妥協しない、とっておきのクッションをつくる


たくさんの店を歩き回ってなかなか、希望のものが見つからない。そのようなときは、最高に似合うクッションを一緒につくってみる方法があります。クッションだけの提案はしていないのですが、トータルコーディネートのお客様には、お部屋全体のカラーコーディネートを考えながら提案しています。
もちろん、お客様のご予算の範囲内で、プロとして提案できるベストな選択肢を常に考えて探しています。なので、既成品をご提案することもあります。予算が許す限り、見るとときめく触るたびに癒される、お部屋に合うとっておきのクッションを提案させていただきます。