仕事から帰ったときに、ほっとするリビング インテリアコーディネート事例

お客様からいただいた要望は、今の部屋が落ち着かないので、仕事から帰ってきたときにほっとする部屋にしたいでした。以前のお住まいのフローリングは、ミディアムブラウンだったのが、今回床の色が明るくなり、なんだか落ち着かないので、疲れてしまうということでした。

ほっとするリビングにするために提案したことは、

  • 照明を、電球色で間接的なものに変える
  • 家具を落ち着いた色のウォールナット材のものにする
  • 座り心地の良いソファを置き、くつろげる場所をつくる
  • 好きなものを飾れる場所をつくる
  • 居心地のいいダイニングセットを置く
  • カーテンは、暗めの色をえらぶ ことです。

照明を、電球色で間接的なものに変える

それまでは、天井にシーリングライトが取り付けられていました。お仕事から帰ったときに、ほっとする雰囲気をつくるには、仕事場とは違う照明の色を使うと効果的です。オレンジ色の照明は、ほっとする時間を演出してくれます。ダイニングテーブルは、食事が美味しく食べられるように、ペンダント照明を下げて、明るさを確保しています。大振りなデザインの照明は、食卓を楽しい雰囲気にしてくれます。この照明が付いたときに、温かくやわらかな光で、出てくる食事が美味しく感じられそうですねとお客様とお話しました。

明るくなりすぎないように、そして天井から降り注ぐ光の量が多くならないように、スポットライトを使い、間接的な光で部屋の明るさ感をだすようにしました。スポットの光は、壁やカーテンを照らしたり、1つは、ソファの近くの明るさを確保できるように考えました。

家具を落ち着いた色のウォールナット材のものにする

好きなものを飾れる場所をつくる

家具の木部の色は、ウォールナット材を提案しました。明るすぎて疲れるということでしたので、重みのある色の面積を増やすことで、落ち着き感をだしました。また、木の素材はくつろぐ部屋をつくるには欠かせません。写真の棚は、お客様のお気に入りの食器を飾れるものと、本を飾りたいということでしたので、本を見せて飾れる棚を置いています。ソファに座ると、好きなものが目に入る、そんな場所になりまし。

座り心地の良いソファを置き、くつろげる場所をつくる

お部屋の居心地を左右するものとして、ソファの存在は大きいです。疲れた体を、休ませることができるように、横になれたり、背にもたれて座ったり、足をのばせたりといろいろな座り方ができるソファです。
長さは180㎝ですが、片側の肘が無いので寝ることもできます。

お客様が一番こだわったところが、ソファの硬さです。腰の調子が良くないということで、長い時間座ると、腰が痛くなるのを避けるため、硬めで疲れにくいソファを選ばれました。

クッションは、お部屋のアクセントとなるよう、お客様が好きなブルーグリーンの色と、自然モチーフのものを組合せました。落ち着きがあって、華やかなクッションは、お部屋に色どりを添えてくれます。クッションの色や柄を選ぶのに、いくつかショールームをはしごし時間をかけて色を選びました。お客様にも気に入っていただけて良かったです。

居心地のいいダイニングセットを置く

ソファだけでなく、ダイニングの座り心地も、しっかり吟味して選んでいただきました。適度な硬さの座面、ファブリック素材で体を囲むようになデザインの背は、座っている時に安心感があります。チェアの張地も、凸凹したまるで羊のような雰囲気のファブリックです。お客様が羊が好きということで、一目ぼれされました。とっても可愛いです。

テーブルの素材は、無垢材のものにしました。テーブルは、意外と体が触れることが多く、無垢の素材感はしっとりとしていて、触っていて心地が良いです。食事をするときにも、居心地の良さを体感していただきたいと思い提案しました。

右側に飾っているのは、お客様の大事な絵です。そしてお客様ご自身が持っていらっしゃった小物を、撮影のときにレイアウトさせていただいたのですが、絵も小物もお部屋にぴったり合っていました。

カーテンは、暗めの色をえらぶ

部屋が明るく感じて、疲れるということでしたので、縦の面にも、落ち着きのある色を取り入れました。カーテンはそれなりに面積があり、明るい部屋を落ち着いた印象にするには、効果的です。でも暗くなりすぎないように、中ぐらいの明るさの色を選びました。クラッシックなものも好きなお客様でしたので、タッセルはデザインのあるものにし、ひだがきれいに見える素材にしました。

床やドア、壁の色は、オレンジ系の色だったので、その色と、赤を中心に部屋のカラーコーディネートをしました。ラグは、床壁に合わせ、ソファ、カーテンは赤の色、そしてアクセントとしてグリーンを入れました。
ライトグレイッシュとダークトーンでまとめてましたので、落ち着いた印象です。

仕事から家に帰ってきたときの、お部屋の景色は、こんな感じでしょうか。
とっても素敵なお部屋になって、嬉しいです。

photo by 東涌