グレイッシュなインテリアにしたいけど、「床の色が合わない…」リフォームの壁紙選び

リフォームで壁紙を選ぶとき、サンプル帳にはたくさんの種類があって、どれにすればよいか迷ってしまいますよね。
特によくお聞きするのが、お部屋のイメージと既存の床やドアの色が合わないというお悩みです。例えば、「最近人気のグレーやベージュを基調とした、落ち着いた空間にしたい。でも、家の床やドアは、明るい木目調でイメージと違う」といったケースです。
10年以上前に建てられたお住まいの場合、当時の流行で明るく鮮やかな木目調の建材が使われていることが多く、現在のトレンドであるグレイッシュな空間とのギャップに悩まれる方は少なくありません。
もし、床やドアの色はそのままに、壁紙だけをグレーに変えると、色の対比効果で木の色がより一層鮮やかに見えてしまい、思い描いていたような落ち着いた空間になりにくいのです。
理想の空間に近づける一番の近道は、床やドアも一緒にリフォームすることですが、ご予算の都合や、現在の建材が無垢材などの良い素材である場合、交換するのは難しいこともあるでしょう。
そんな時に試せる方法が2つあります。
1つ目は、既存の色を物理的に隠す方法です。 床であれば大きめのラグを敷いたり、フローリングシートを上貼りしたりします。ドアであれば、上から化粧シートを貼ったり塗装したりすることで、手軽に色を変えられます。ラグを敷く場合は、できるだけ広範囲をカバーし、元の床色が見える面積を小さくするのがポイントです。こうすることで、壁紙にグレイッシュなものをもってきても、床やドアとの色の差が目立たなくなります。
2つ目は、目指すイメージを少し調整し、既存の色を活かす方法です。 完全にグレイッシュな空間を目指すのではなく、今の床やドアの色をデザインの一部として捉え、お好みのイメージと調和させるのです。そのためにはまず、床、建具、お持ちの家具の色や素材感を改めて確認してみましょう。上品に、高級感を出したい、すっきりと居心地よくしたい、といったご希望は、既存の色を活かしながらでも十分に実現可能です。壁紙は、床やドアの色と同じ色を感じられる、色味のある壁紙を選びます。ドアや床が明るいのであれば、なるべくグレイを感じさせないものの方が、色の強さを抑えることができます。
ただし、この方法には唯一の「正解」というものがありません。お住まいの色の状況やお持ちの家具、そして何よりお客様ご自身の好みが人それぞれ異なるため、いろいろな選択肢があります。また、壁紙は小さなサンプルで見るのと、壁一面に貼るのとでは色の印象が大きく変わるので、判断が難しいこともあると思います。もし壁紙選びに迷ったら、プロのインテリアコーディネーターに相談するのもおすすめです。
お住まいの床やドア、家具とのバランスを総合的に判断し、最適な壁紙を提案してくれますよ。