万博での未来体験から、あらためて考える身軽さを保つこと

先日、大阪万博を訪れ、ヘルスケアパビリオンで「リボーン」というユニークな体験をしました。未来の自分と出会い、これからのヘルスケアや都市生活を垣間見ることができるパビリオンです。
最初に、リストバンド型のIDを受け取り、「カラダ測定ポッド」で心血管や筋肉、肌、脳などの状態を測定します。このとき、少しぼーっとしていたせいか脳測定の質問に一つ答えそびれてしまい、判定は「E」。高校生の息子も同じ状況だったらしく、「ぼーっとしてたから」と同じく悔しそうでした。そんな中、夫だけがA判定で嬉しそうにしていました。
私自身、脳判定には悔しい思いもしましたが、カラダ測定年齢が実年齢より10歳以上も若かったので、それで良しとしました。
測定結果をもとに、25年後の自分のアバターが作成されます。美化されているので、嫌悪感が少なかったです。しかし、16歳の息子にとって25年後、つまり41歳の自分の姿は受け入れがたかったようで、グレイッシュな髪のアバターを見てとても嫌がっていました。
この体験だけでも十分に未来を考えるきっかけになりました。その後さらに将来を考える出来事がありました。2日連続で万博を楽しんだ疲れが出たのか、年齢的なこともあったのか体調を崩してしまったのです。
思うように体が動かない。片付けは滞り、頭も働かず、やる気も起きない。この時、「体が資本」という言葉の意味を痛感しました。そして、これは将来起こりうる身体の変化の、予行演習のようにも感じられました。年齢を重ねれば、誰しもが体の不調を抱えやすくなります。その時、物が多いために部屋が片付かないという状況は、想像以上に簡単に生まれてしまうのでしょう。
そういえば、お盆に夫の実家へ帰省したとき、義母がお茶のボトルの蓋が硬くて開けられず、洗えずに困っていました。今なら簡単にできることも、いつか難しくなるかもしれないのだと感じました。
年を重ねること、そして突然の体調不良。どちらの状況でも、今気軽にできていることができなくなることがあるのです。そう考えると、日々の暮らしの負荷はなるべく減らしておくことが大事だなと気づきました。たとえば持ち物を少なくすることや、不要なものを手放すことが今取り組めることかなと思います。
知らず知らずのうちに、ものやモノ以外のアカウントや口座、何かの会員ID、広げてしまった趣味などが増えています。4年前はものが少なかった私の部屋も、いつの間にか物が増えています。
「収納に収まる分だけ持つ」を意識してはいるものの、結果収納に収まらなくなってしまいます。意識して捨てないと、勝手に減ることはありません。身軽を保つためにも、できそうなことを思い浮かべてみました。まずは、今年中に使わなそうな仕事のサンプルを捨てること、増えてしまった本については大切な本だけを残すことに取り組みたいと思います。