光沢のあるタイルや石を床に使いたいのですが インテリアコーディネートのコツ

先日行ったレストランの出来事です。今日みたいに雨が降っていました。

傘をもってお店に入ると、お店の方が血相を変えて、「この床滑るので、傘を外に置いておいてください!」私は傘入れるビニール袋を持っていたので、いつもの通り傘をたたみ、レストランの中に入ったのですが、言われたとおり傘を外に出しました。

レストランに入って分かりました。床のタイルの選び方に、問題がありました。床は、滑り止めや、荒く削った外用のタイルではなく、つるっとした表面のタイルでした。

ぬれた足で歩くと、つるっと滑りそうになってしまいました。
皆さんも雨の時、つるっとしたタイルなどで、するっとすべった経験ありませんでしょうか?
「光沢のあるタイル(石)をつかいたいのですが・・・」
家の床の材料を打合せしているときに、よく受ける相談です。

光沢のあるタイルと玄関

玄関でよく言われるのが、「光沢のある御影石、大理石を使いたい。」光沢のあるタイルや石は、見た目の高級感がでます。そして美しいです。掃除もしやすいです。光沢のある御影石とバーナでざらざらになっている石、同じ石でも横にならべると、これが本当に同じものなの?と思ってしまうほど、表情が違います。お気持ちは十分に分かりますが、特に戸建ての住宅は、滑るのでおすすめはしません。(写真の左側の石は2枚とも同じ石です。右側の石を光沢のある方と、ざらざらの面のものを置いてみましたが、こんなにも同じ色の石で表情が変わります。)

「玄関の中だけでも、光沢のあるもの使うのは、どうでしょうか?」とも聞かれます。玄関の外のポーチの屋根はどのぐらいありますか?足がぬれたまま、玄関の中に入れば滑ります。マンションのように、玄関から廊下を通って、靴の裏が乾く状況であれば危なくないですが、滑って、けがをしたら、せっかくの家が台無しです。代替え案として、端の一部分だけ光沢のある石を使ったり、立ち上がりの部分だけに使うことを提案したりします。おすすめは、玄関収納のカウンターなど、安全な場所に光沢のある石を使うこと。

玄関外側のタイルも、光沢のあるもの使いたい・・・と時々言われますが、危ないです。外側は、安全のため必ずバナーで焼いた石など、滑らない材料を使いましょう。どうしてもきれいな石を見てもらいたい方は、お客様が来られるときに水うちをして、しっとり濡れたつやのある石を見ていただくという方法はいかがでしょうか。

お部屋の中にタイル

お部屋の中にタイルや石を使う方もいらっしゃいます。モダンなインテリアの雰囲気にもよく合います。そのとき悩まれるのは、危なくないか?特に小さいお子様いらっしゃる方は、悩まれるようです。子供の場合は、はだしであれば大丈夫ですが、スリッパや靴下の場合は、滑る可能性はあります。また、体感温度が変わります。床暖があれば、快適です。私がコーディネーターとしてお伝えすることは、硬い床材の場合は、足が疲れる可能性があることをお話します。こんなことばっかり言っていると、夢が広がりにくいですが、住宅においては安全第一。そして、快適であることも大事だと考えています。お客様がその場所で、どんな風にすごしたいか?を大事にしながら、必要な情報は伝えるということをしています。あとで、「しまった!」と思うことがないよう、あらかじめ検討いただくようにします。

最近、体が無意識に感じる認知が私達の行動にも影響を与えていることについての本を読みました。柔らかいものに触れているときの方が、やさしくなれるそうです。そう考えると、タイルのお部屋は、オフィシャルに向いていそうです。また住まいに使う場合は、緩和するためにやわらかなラグや、ソファがあると良さそうだなと本を読んで思いました。私自身もやさしくなれるように、やわらかい椅子に座るようにしたいと思います。